最近のアトリエで、とても印象的な出来事がありました。

初めて参加してくれた4歳の男の子が、お母さんと一緒にアトリエのドアを開いたとき、最初は少し戸惑った表情をしていて、すぐに帰ろうとしていました。

『ぼくはうまく描けないんだよ・・』と少し寂しそうにつぶやいたので、私はすぐに

『うまく描かなくていいんだよ。楽しく描けばいいんだよー!』と伝えました。

いざ制作に入り、

色やかたちを重ねていくうちに、お母さんとの共同作業でお話ししながらどんどん夢中になり、時間を忘れたように作品づくりに没頭していました。


完成したときには表情もすっかり明るくなり、最後の観賞会でも自分でつくった個性あふれる作品について楽しそうに説明してくれました。

後日、また違う回にも参加してくれて、本当に嬉しく思いました。

これまでワークショップの参加のお申し込みが1名だったことも何度もありますが、

それでもひとりでも誰かに必要とされるならば思いきり楽しんでいただけるようにやろうと私なりに試行錯誤し真摯に向き合ってきました。

活動を続けてきてよかったな・・と心から思いました。

アートは特別な技術がなくても、誰にとっても自由で楽しい。

ほんの少しのきっかけで、きっと自分の中に眠っていた創造力が少しずつ少しずつ芽吹いていくものだと思います。

これからもatelierOCCOが、そんな小さな発見や、驚きやよろこびに出会える場所であれたらいいな。


どうぞ安心して、お気軽にご参加くださいね。