オッコラム5 その場にいる、ということ。
私には、現在中学生と高校生の子どもがいます。 二人とも小学生の頃から学校でノートパソコンが配布され、宿題や課題の提出はクラウド上で行い、発表のためのスライドをつくったり、動画を編集したりすることも、ごく当たり前のようにこなしています。 そんな姿を数年前から見てきて、ほんの短い間に、デジタル技術がこれほどまでに社会に浸透し、進化していることを実感してきました。 そして今、AIの登場によって、その変化はさらに加速しています。知りたいことはすぐに調べられ、文章も画像も簡単につくれる。便利になったことはたくさんありますし、その恩恵は私自身も感じています。 一方で、これからの時代、人間にとって大切なものは何だろうとよく考えます。 私は、実際に体験すること、五感を使うこと、そして人と同じ空間で時間を共有することではないかと思っています。 その場で感じる空気や匂い、温度、誰かの声や沈黙。 私たちは、言葉にならないたくさんの情報を、知らず知らずのうちに受け取っています。 ワークショップをしていても、そんなことを感じる場面があります。 以前、息子から「あのとき、お母さん、あの子は本当はこう言いたかったん